投資をしていると、誰でも一度は大きな失敗を経験します。
私の場合、その中でも忘れられないのが
「給料1ヶ月分を株で溶かした日」です。
その日は給料日でした。
口座に入ったばかりの資金を使い、私はある銘柄のトレードをしていました。
しかし数時間後、
画面に表示されていたのは見たことのない損失額でした。
部屋の景色は消え、
頭の中に残ったのは減り続ける口座残高の数字だけ。
この記事では、投資歴10年の私が経験した
リアルな投資失敗談と、損切りできない人の思考ループについて書いていきます。
もし今、あなたが投資で迷っているなら
この話はきっと他人事ではありません。
株で給料1ヶ月分を溶かした日
その日、私はIPOセカンダリー銘柄を追いかけていました。
上場直後の銘柄は値動きが激しく、短期間で大きく利益を出せることがあります。
その魅力に惹かれ、私はエントリーしました。
しかし、株価は突然下落を始めます。
その瞬間、頭の中はある問いに支配されました。
- 「ここが底なのか?」
- 「いや、まだ下がるのか?」
- 「今売れば被害は小さい」
- 「でも、今戻ったら…?」
この問いが、猛烈なスピードで頭の中を回り続けます。
気づいたときには、
テレビの音も部屋の景色も何も入ってきません。
見えていたのはただ一つ。
減り続ける口座残高の数字。
損切りできない人が陥る思考ループ
投資で負ける人には共通点があります。
それは
損切りができないことです。
当時の私はまさにその典型でした。
頭の中ではこう考え続けます。
- 「あと少し待てば戻るかもしれない」
- 「さっきの価格まで戻れば売ろう」
- 「今売るのはもったいない」
しかし現実は残酷です。
迷っている間に株価は下がり続け、
損失は雪だるま式に膨らんでいきました。
そして気づいた頃には、
1ヶ月分の給料はほぼ消えていました。
なぜ私はトレード記録をつけなかったのか
投資の本にはよくこう書かれています。
「トレード記録をつけなさい」
しかし当時の私は、
頑なにそれを拒んでいました。
理由はシンプルです。
記録を見るのが怖かったから。
もし記録を残せば
- なぜエントリーしたのか
- なぜ損切りできなかったのか
- どれだけ無謀だったのか
すべてが文字として残ってしまいます。
それは、自分の弱さを直視することでした。
私にとってトレード記録は
反省のツールではなく、自分を傷つける刃のように感じられたのです。
給料1ヶ月分を失った夜、なぜか寿司を食べていた
その日の夜、私はなぜか
少し高い寿司屋に行きました。
給料1ヶ月分を失ったばかりなのに、
普段なら絶対に入らない店です。
財布の中身は不安なのに、
心は妙に高揚していました。
贅沢なネタを口に運んでいる間だけは
- 株価
- 損失
- 明日からの不安
すべてを忘れることができました。
今思えばあれは、
自分を励ます食事ではありません。
絶望という現実を、
「贅沢」という麻酔で塗りつぶす儀式だったのだと思います。
翌朝の「はい、次」という危険なリセット
驚くことに、
翌朝の私は普通に起きていました。
あれほどの絶望を味わったのに、
頭の中は妙にすっきりしています。
そして思いました。
「よし、次に行こう。」
一見すると前向きな切り替えに見えます。
しかし今振り返ると、
これこそが10年間負け続けた最大の原因でした。
- 記録をつけない
- 反省しない
- すぐリセットする
このサイクルを繰り返す限り、
同じ失敗は何度でも起こります。
投資で負け続ける人が作るべき「仕組み」
投資を続けて気づいたことがあります。
それは
人間の意思は信用できない
ということです。
「次は冷静になれる」
「今度は大丈夫」
そう思っても、人は同じ行動を繰り返します。
だから必要なのは
意志ではなく仕組みです。
例えば
- 損切りルールを事前に決める
- トレード記録を必ず残す
- 口座資金を分けて管理する
こうした仕組みがなければ、
投資は簡単にギャンブルになります。
投資失敗談から学んだ3つの教訓
給料1ヶ月分を溶かした経験から、
私は3つのことを学びました。
①損切りルールは必ず事前に決める
トレード中に判断すると、
人は必ず希望的観測をしてしまいます。
②トレード記録を残す
記録は自分を責めるためではなく
同じ失敗を繰り返さないための道具です。
③資金管理を最優先にする
投資で最も重要なのは
勝つことではなく退場しないことです。
まとめ|損切りできない人へ
投資をしていると、
誰でも一度は大きな失敗をします。
私もその一人です。
給料1ヶ月分を溶かした夜、
私は寿司を食べて現実から逃げました。
しかし本当に必要だったのは
リセットではなく、記録でした。
もし今あなたが、
画面の前で損切りを迷っているなら
一度だけでいいので
その状況を記録に残してみてください。
それはきっと、
寿司を食べるよりもずっと
あなたの未来を守る行動になるはずです。


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