「フォロワー数万人のあの人が買っているから大丈夫」
「掲示板でみんなが目標株価5,000円と言っているから、まだ上がる」
もし今、あなたがそんな理由で株を握りしめているなら、かつての私と同じ「地獄の入り口」に立っているかもしれません。
投資歴10年、負け続けてきた私が唯一、伝説の地雷銘柄「ダブル・スコープ(6619)」で九死に一生を得た時の話をします。SNSという「情報の毒」がいかに投資家の脳を狂わせるのか。その実体験を刻みます。
SNSは「情報の宝庫」ではなく「思考停止の薬」だった
2022年、私はダブル・スコープという銘柄に心酔していました。きっかけは、ある有名インフルエンサーの「100万円チャレンジ」です。
当時のSNSでは、実績のある発信者が「自分の買値はここ」と注文画面のスクショを公開。それを見た数千、数万の投資家が「この人についていけば勝てる」と盲信していました。
移動中も、仕事中も、深夜のPTS(夜間取引)も。スマホを開けば「ダブル・スコープはテンバガー(10倍株)確定」「目標株価5,000円!」という景気の良い言葉が並んでいました。
私は自分でチャートを分析することをやめ、SNSで「安心」を買い、インフルエンサーに自分の資産を預けていたのです。
「終わりの始まり」は、SNSが空売り機関を煽り始めた時
しかし、株価が2,000円を超えたあたりで、得体の知れない「不気味さ」を感じ始めました。
後場になっても伸び続ける異常な株価。そして何より、SNSの空気が「投資」ではなく「宗教」に変わっていたのです。
- 「増担保規制」という明確な冷や水が出ているのに無視
- 「空売り機関を焼き尽くせ!」と敵対視し始める
- 慎重な意見を「売り煽り」と叩き、排除する

「空売り機関への攻撃が始まったら、そこはもう相場ではない。終わりの始まりだ……」
私はこの違和感に従い、暴落の1ヶ月前、2,000円付近ですべての利益を確定しました。これが、10年負け続けた私が唯一見せた「生存本能」でした。
3日連続ストップ安。信じた言葉は、一瞬で「ただの文字」になった
その後の惨劇は、今でもトラウマです。 期待されていた材料が裏目に出た瞬間、逃げ場のない「3日連続ストップ安」が始まりました。
- 1日目: 寄り付かない。SNSには「押し目買いチャンス」の強がりが並ぶ。
- 2日目: まだ寄り付かない。悲鳴と「信じていいんですよね?」という問いかけが溢れる。
- 3日目: お通夜状態。あんなに強気だったインフルエンサーはピタッと発信を止め、消えた。
昨日まで資産だったものは、一瞬で「買値の3分の1」という数字に変わりました。SNSの熱狂を信じて逃げ遅れた人たちの悲痛な叫びを、私は今でも忘れることができません。
あなたは今、「誰かの言葉」に安心を買っていませんか?
ダブル・スコープの教訓はシンプルです。 SNSは「答え」をくれる場所ではなく、自分の「願望」を増幅させる毒になるということ。
他人のポートフォリオや、顔も知らない誰かの「目標株価」をいくら眺めても、あなたのお金は守ってくれません。暴落が始まったとき、インフルエンサーはあなたの代わりに損切りボタンを押してはくれないのです。
10年負け続けた私がようやく気づいたこと。それは、「他人のタイムラインを追う時間を、自分の取引データを分析する時間に変えるべき」だということです。
まとめ:10年負けて分かった「地獄を回避する2つのサイン」
SNSの「買い推奨」という毒に脳を焼かれないために、私が今でも徹底している「生存のための回避術」が2つあります。
- 「増担保規制」を無視しないこと 証券会社が「これ以上は危険だ」とブレーキをかけているサインです。熱狂している時は「そんなの跳ね除けて上がる!」と強気になりがちですが、これが出たら冷静に「出口」を意識すべきです。
- SNSが「空売り機関」を煽り始めたら逃げる準備をすること 「機関を焼き尽くせ!」「踏み上げだ!」という言葉が並び始めたら、そこはもう投資の場ではなく「負け組の集会所」です。敵を作って団結し始めたら、相場の終焉はすぐそこまで来ています。
あの時、私が地獄を回避できたのは、インフルエンサーの励ましを捨てて、この冷徹な事実に目を向けたからです。
SNSの熱狂に流されず、自分の目とツールで判断するために。100年以上の歴史を持つ松井証券
の分析ツールは、私の『生存戦略』に欠かせない盾となりました。
他人のタイムラインを追う時間を、自分の取引データを分析する時間に変えましょう。 感情を排除し、自分の「負けパターン」を客観的な数字で突きつけてくれます。
SNSの毒で思考停止する前に。次の「地獄の門」が開く前に、自分だけの盾を手に入れてください。


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