「寄り付きで乗らなきゃ一生の後悔。でも、乗った瞬間に地獄が始まる。」
投資歴10年、負け続けてきた私は、IPO(新規上場)のセカンダリーに魅了され、そしてボコボコにされてきました。今ならはっきり言えます。当時の私にとって、セカンダリーは投資ではありませんでした。ただの「ギャンブル的な脳汁抽出作業」だったのです。
後場まで続く「期待」という名の動悸
IPO初日、公募価格の2.3倍という上限ギリギリ。そこを狙い定め、後場に入っても「どこまで行くんだ?」と株価を眺めるあの時間は、心臓の音が耳元で鳴り響くほどの興奮でした。
しかし、現実は非情です。 頂点から株価が滑り落ち始めたとき、私の脳内ではこんな「バグ」が起きていました。
「大丈夫、ここから絶対に巻き返す。これが最後の押し目だ……」
根拠のない「はず」という期待。それは分析ではなく、ただの願望。そして、その願望が打ち砕かれ、含み損が数万、数十万と膨らんだ時、襲ってくるのは冷たい絶望感でした。

早く止まれ……。誰か買ってくれ……。嘘だろ、一瞬で1ヶ月の給料が消えた……
反省ゼロ。「記憶喪失」という名の防衛本能
普通の投資家なら、大負けした後は反省するでしょう。しかし、脳汁中毒者は違います。
負けが確定したその瞬間、私は何をしていたか。 「あー、最悪。……よし、次の銘柄はどれだ?」
反省など一切せず、すぐに別のIPO銘柄や、値動きの激しい10銘柄以上のリストを漁りに行く。負けの痛みから逃れるために、新しい「刺激」で上書きする。
これを繰り返すうちに、私は自分が「何で負けたのか」すら覚えていない状態になりました。人間の脳は、自分に都合の良い記憶しか残しません。 大負けの事実は、脳汁の快感にかき消されていくのです。
屍(しかばね)から、明日のあなたへの遺言
もし、当時の自分に1つだけ忠告できるなら、私はこう言います。
「寄りで買うな。数分待て。想定より高いなら、潔く諦めろ。」
でも、当時の私にはこれができませんでした。なぜなら、スマホ1台でIPO情報サイトを眺めるだけの私は、戦略のない「裸の兵士」だったからです。
記憶ではなく「記録(データ)」を信じろ
なぜ、あの時寄り付きで買ってしまったのか。 なぜ、下がり始めた瞬間に逃げられなかったのか。
その答えは、あなたの曖昧な「記憶」の中にはありません。データこそが、嘘をつかない唯一の真実です。
私は、自分の「脳汁トレード」のあまりの醜さを、株アプリで突きつけられてようやく目が覚めました。
「記憶」は書き換えられますが、「数字」は残酷なほど正確にあなたの負けパターンを教えてくれます。
あなたが今日、名前も覚えていない銘柄に捧げた数万円があれば、このツールを導入して「投資家」に脱皮することができます。
「次こそは勝てる」という幻想を捨てましょう。 感情を捨て、数字で自分を殴る勇気を持った人だけが、この戦場から生還できるのです。
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