その「一報」が、あなたの財布を震わせる
「ホルムズ海峡、事実上閉鎖」
2026年3月、イラン革命防衛隊による警告と船舶への被弾。
1日120隻が通った世界の要衝が、
わずか5隻へと激減したというニュースが世界を駆け巡りました。
スマホの通知が鳴るたびに、投資家の脳内には「ある方程式」が浮かび上がります。
海峡封鎖 = 航路の迂回 = 運賃高騰 = 海運株の爆上げ
バルチック海運指数やSCFI(上海コンテナ運賃指数)が跳ね上がるのを見て、
喉の奥が熱くなるのを感じていないでしょうか。
SNSを開けば「郵船は買い」「今乗らない奴はバカ」という勇ましい言葉が溢れています。
ですが、その「脳汁」が溢れ出した瞬間に、一度だけ深呼吸をしてほしいのです。
「世界の急所」が塞がれる恐怖と期待
ホルムズ海峡は、世界の原油輸送の約2割を支える「急所」です。
ここが機能不全に陥れば、エネルギー供給への打撃は計り知れません。
一方で、マーケットは残酷です。
地政学リスクの「常態化」は、皮肉にも海運各社にとっては「運賃高止まり」という利益の源泉になります。
特に2026年の今は、かつての消耗戦を脱した共同出資会社「ONE」の存在もあり、
赤字になりにくい体質へと変貌しています。
「これは、数年に一度のビッグチャンスではないか?」
そう考えるのは、あなただけではありません。
かつての私も、全く同じ景色を見ていました。
出遅れ株「乾汽船」という亡霊
「日本郵船や商船三井はもう高い。でも、まだ上がっていない海運株があるはずだ」
そう考えた私が辿り着いたのが、乾汽船でした。
本命に乗り遅れた焦り。
SNSの煽り。
自分に都合の良い「出遅れ銘柄」という解釈。
当時の私は、ニュースという「ノイズ」を自分の欲望というフィルターで濾(こ)して、
都合の良い情報だけを食べていました。
その結果、待ち構えていたのは、バブル崩壊という冷酷な現実でした。
2026年、あなたは「確かな目」を持っているか
今、再び海峡は荒れています。
そして、SNSという名の「巨大な煽り会場」も、当時よりさらに熱を帯びています。
「海運株は買いか?」
その問いに答える前に、私たちがまず直視しなければならないのは、
銘柄の分析ではなく、「自分がいかに踊らされやすい存在か」という事実です。
次回、第2回では、私がコロナ禍の狂騒の中でいかにして「亡霊」に取り憑かれたのか。
その生々しい失敗の記録を振り返りながら、ニュースに踊らされないための「視点」を整理します。
「確かな目」を持つための戦いは、もう始まっているのです。
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第3回:意志を捨てる「物理的な防波堤」|海運の荒波を生き抜く最終解答


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